キルスイッチの配線例
ポイント式点火車の配線例
フルトラ式点火車の配線例
CDI点火車の配線例
マルチコイル式(ダイレクトイグニッション)点火車の配線例

振動によるキルスイッチの誤作動を防ぐ方法

配線をする上での注意
キルスイッチを設置する場合、エンジンルームから運転席付近まで配線を引き回す事になります。配線の引き回しにより電圧降下などが発生した場合、エンジン性能の低下に繋がる場合があります。
回避方法として点火回路の配線長をなるべく伸ばさないようにエンジンルーム内にリレーを設置し、リレーのコントロール線のみを室内まで引き込む方法をお勧めします。
図の上半分が室内、下半分がエンジンルームです。
左側の配線がリレーを使わない配線、右の2つがリレーを使用した場合の配線図です。
太い赤線の回路をカットする場合の回路図です。
 
リレーを使う回路がA、Bの2種類あるのはリレーの作動をプラスで制御するかマイナスで制御するかの違いです。スイッチのレイアウトによってどちらか使いやすいほうの配線で構いません。
Bの配線の場合、キルスイッチをシフト付近に付けた時などにはスイッチからの線の片方をフロアトンネル付近にアースするだけでよいのでエンジンルームまで取りまわす線が1本減って作業が楽になります。
ポイント式点火車の配線例
旧車のノーマル点火やちょっと古めの軽自動車なんかに多く使われている点火方式です。
コイルに入っている2本の配線はIGプラスとポイントからの点火信号です。この2本のどちらかをカットするようなスイッチを室内に取り付けます。図ではプラス線をカットする配線になっていますが点火信号側をカットしてもおっけーです。
プラス側の配線にはレジスター(抵抗器)が直列に入っていますが、スイッチの取り付け位置はレジスターの手前でも後でも構いません。
 
フルトラ式点火車の配線例
ポイントレスの点火方式を使用している車両の配線例です。
この場合、点火カットをするにはコイルのIGプラス線、パワトラユニットからコイルへの出力線、パワトラへの点火信号入力線のいずれかをカットします。図ではイグニッションコイルのIGプラス線をカットしています。
車両によってはポイント式と同様にプラス側の配線にレジスター(抵抗器)が直列に入っている場合がありますがスイッチの取り付け位置はレジスターの手前でも後でも構いません。
 
CDI点火車の配線例
CDIを取り付けている場合の配線例です。
CDIの場合コイルへの配線には400V前後の高電圧が流れるのでここにスイッチを取り付けるのは好ましくありません。CDIの電源線(IGプラスorマイナス)または点火信号線をカットして動作を止めます。
図ではIGプラス線をカットしています。CDIによってはケースがアースに落ちている事があるので、その場合はマイナス側にスイッチを入れても意味がありません。プラス側、または点火信号をカットしてください。
 
マルチコイル式(ダイレクトイグニッション)点火車の配線例
ダイレクトイグニッション方式の車の配線例です。
この場合、車両コンピューターからパワトラ(イグナイター)への点火信号線、パワトラからコイルのマイナス端子までの出力線の本数は気筒数分あるので(同時点火車はその半分)ここを同時にカットするのは回路数が多くて面倒です。そこでコイルのプラス端子からのIGプラス線をカットします。各コイルからのプラス線は最終的に1本になるのでここにスイッチを取り付けます。

試してはいませんがパワトラからの出力線、または点火信号のうち何本かだけをカットするようにすれば加速しながらファイヤーできるかもしれません。でもたぶんエンジンには悪いので注意してね!

振動によるキルスイッチの誤作動を防ぐ方法
シフトレバー等にキルスイッチを取り付けた場合、エンジン振動の影響で接点が接触不良を起こして高回転などで勝手に点火カットが入ってしまい謎のミスファイヤを起こすケースがあります。
対策としてリレーにオフディレイをかけてあげる方法あります。オフディレイっていうのはリレーに入るスイッチ信号がオフになっても一定時間リレーが動作を保持するような動作方法です。ディレイの掛かっている間は振動などによる短い周期のカット信号が入ってもカット動作がキャンセルされるので誤動作を防ぐ事ができます。要はリレーの動作を鈍くしてあげるようなもんです。 
リレーのマグネットコイルの端子間(エーモンのリレーだと黒と青)に容量が大き目な電解コンデンサー(1000〜6800μF ぐらい)を1つ入れてあげるだけです。容量が大きくなるとディレイタイムも大きくなります。
必要なコンデンサーの容量は使用するリレーによって変わるのでいろいろと試してみてください。同じ容量でもリレーが変わるとディレイタイムは変化します。あまり容量が大きいと動作のレスポンスが悪くなって思ったようなタイミングで点火をカットできなくなってしまうのでほどほどにしてください。0.5秒ぐらい動作保持してくれれば振動の影響はほとんどキャンセルできます。コンデンサーは極性と耐圧に十分余裕を持ったものを選んでください。